直前期に思い出してほしい精度上げのイメージ~TAC現役講師の勉強法のすすめ~
「自分の勉強法は正しいのか」「もっと効率のいい勉強法はないのか」というご相談を受けますが、
答えは一律にして人によります。
これでは答えとして美しくないため、教える仕事の経験則だけはあるわたしの、
ひとつの「効率のいい勉強法」は一応あります。学問としてデーターのあるもののため、。
この記事では税理士試験のおすすめの勉強方法をお伝えします。
この記事が役に立つひと
・知識の定着に不安のあるひと
・点数の伸びに不満のあるひと
・勉強に行き詰っているひと
※TACではなく私個人の見解として掲載しています。
目次
- ○ 「意味記憶」って?
- ○ まずは学問的な話から
- ○ あれ?「エピソード記憶」の記事いるの?
- ・弱点はこちら
- ○ 勉強に活かすタイミングと方法
- ○ まとめ
- ○ おわりに
「意味記憶」って?
カタカナ語でなくなった分、よりダークな印象にカッコよくなった用語の登場です。
こいつは導入の脳科学の研修会で、もし聞いていたとしても忘れてしまっている用語です。経験則にあてはめながら、いつもどおり資格試験の勉強に落とし込んでいきます。
まずは学問的な話から
長期記憶(長持ちする記憶)のうち陳述記憶(言葉や文字で説明できる記憶)として、エピソード記憶(思い出)と並ぶもの。
エピソード記憶が個人の、オリジナルな記憶、いわゆる「思い出」なのに対して、
意味記憶は客観的な説明、一般的な記憶、いわゆる「知識」です。
定着まで時間を要しますが、得点できるレベルにまで落とし込んだ知識は、資格試験においてもう最終地点みたいなもんです。
この「定着まで時間を要する」のが、先の「学力上昇のブレイクスルー前の停滞期」や「エビングハウスの忘却曲線のドカンと忘れる部分」でなんとなく証明されちゃっていますね。
あれ?「エピソード記憶」の記事いるの?
はい、もしそう思っていただいたのであれば前の記事まで読んでくださり大変恐縮です、ありがとうございます!!
意味記憶は手がかり(思い出すためのヒント)がすくないため、整理して知識として使えるようになるには、ほんとうに時間がかかります。
では、手がかりの多い「エピソード記憶(思い出) を 意味記憶(知識)に」変えれば、「効率的な学習」なのではないでしょうか。
という話です。
・エピソード記憶(ざっくりした長持ちする思い出)
↓
・意味記憶(精度の高い知識)
です。
矢印のところが大切なのですが、ここに「スキーマ」と「スクリプト」という新しい用語が入ります笑
スキーマがセット売り一発ものの知識、スクリプトが定期購読的な流れの知識です。
はい、この辺が次回です。
説明が長くなるので結論からになってしまい申し訳ないのですが、
とりあえず結論から言うと何度も繰り返すことによって必要部分が洗練され、思い出は知識になります。
弱点はこちら
何度も繰り返すことによって必要部分が洗練されるわけですから、やっぱり仕方ないのですが「使える知識(得点レベル)になるまでには時間がかかる」んです!!
この時期にこれらの記事を思いついたのも、twitterでみなさんはじめのうち「伸びない」「取れない」で悩んでいた方が多かったためです。
また、この思い出から知識への定着をどうしてもわれわれは「本番に間に合わせる」必要があるので、タイミングを間違わないようにしましょう!!
勉強に活かすタイミングと方法
実は受験予備校はこれを知ってか知らずか、しっかり実践しています。
税理士試験の合格にあわせた日程・スケジュールがしっかりしています(わたしも受験生時代はこんなこと考えてもいなかったのですが笑)
…おそらくこれは知っているのでなく、経験則からこうしたほうが合格率が高かったからです。
大手予備校はおおむね、コースにもよるのですが
・9月~12月…一回目の学習
・1月~ 4月…二回目の学習
・5月~ 直前…三回目の学習
になるように、同様のテーマをカリキュラム上、繰り返しています。
これに倣うと
・一回目の学習…ざっくりだけど思い出しやすく
・二回目の学習…知識に変えるため洗練しようとする(おそらくまだスパートには早い)
・三回目の学習…知識にする・知識として整理する。
こういったスケジュールで大丈夫です。いまは我慢の時です、もちろん人によるのですが↓…
まとめ
それでも、最後にスパートかけて無理はしますし、お勤めの状況によっては直前期でなくその前にスパートかけないといけないかもしれません。
だから「人による」んです!!。合格が目的なら、合格しないと効率もなにもあったもんじゃないです、。
楽しい思い出(エピソード記憶)のまま合格したいのもやまやまですが、直前には3倍か10倍かの苦労でノルアドレナリンも出しながら使える知識に変えて「勉強自体は楽しかったけどもう一年は絶対にやりたくない!!」までもっていくのが直前期です、。まとめます。
・知識として使いたいけど、時間かかるから、
・思い出しやすいように、エピソード記憶とからめて、
・最後は本気で試験本番に間に合わせましょう!!
です。
おわりに
相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。
ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。
梨井俊税理士事務所
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