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税理士試験情報

税理士試験。消費税法、合格のためには本気ださなきゃやっぱダメ!?

わたしのブログでも「最初の税法科目に消費税法をおすすめ!!」と言ってしまっているのですが、やはりここは税法科目。
当然ですが簡単な気持ちや「ついでに」の飛び込み学習は決しておすすめしません。

このブログはおそらく他の方の記事での、税理士試験科目としての消費税法の説明と相反している説明はあるかもしれません。
みなさまひとりひとりの置かれた状況下で、本気で消費税法の「合格」をしたい方は以下もご参考ください。

※このブログが役に立つ人
・自分に合った勉強方法を本気で考えたいひと
・税理士をめざす上で本気で消費税法に合格したいひと
・実務に役立つ消費税法の「税理士試験科目合格者」になりたいひと

目次

まずは実務の必要性

 消費税法は「物の譲渡や貸付け」「サービスの対価」として支払われるお金に対してかかる税金です。よく「全国民に関係しているから大切」という言及もされますが、税理士試験科目としての勉強のいちばんのメリットは「実務で普通に使うから大切」の認識でいた方が、より強くその必要性を実感できます。
 「普通に」というところがまたミソで、税理士事務所・会計事務所だけでなく、一般企業の経理においても、会社や事業によっては使う場面があります。
これらの会社や事業は、おおむね会計ソフトを使って申告の準備をしていきますが、「仕訳のごとに」勘定科目の横に「消費税コード」を入力(または設定)するところがあって、その仕訳の表す取引が、消費税のかかるものなのか、かからないものなのか、また、かかるのであれば、その会社のどの収益に対応するものなのか。といったような分類が常になされます。
 最初の設定でたとえば「食材仕入れは常にこの消費税コード」という設定も可能ですが、消費税コードは勘定科目によっては、それこそ「仕訳のごとに、常に」使うものになります。従業員さんはこれらの分類まで任されない事務所もありますが、ご自身が働きたいと思った会社で「消費税法ちゃんと合格しています」というアピールが役に立つか役に立たないか、。
 ある部分においては選択必修でそれぞれ年に1回がっつり使う「所得税法」「法人税法」よりも毎月使う「消費税法」の方がアピールポイントになることもある程度納得できるかと思います。

次に学習時間と合格可能性

 消費税法の勉強時間の目安は「300時間程度」と言われていて、また合格率も例年12~13%台です。
特徴的なのは、この勉強時間につられてか、はたまた、上記の実務上の重要性を実感してか、受験者数が税法科目の中では断トツに多いです。
税理士試験の受験者自体減少傾向にあるものの、消費税法は粘り強く新型コロナウイルス感染症がトピックだった令和元年度ですら7,451人の受験者数。
つまり人数だけでいうと800人近く合格者がでる試験科目です。

これら「実務の必要性」や「学習時間と合格母数」の話は事実で、他の税法に比べると、悩んでいるのであれば消費税法。みたいな話になるのは事実です。

ここからが本題

 ここからがインターネットの記事ではあまり話されない内容です。
結論から言うと「やるなら本気の覚悟がないとやはり『合格』は手に入りません」
以下で経験則もまじえて説明します。

本気が必要な理由①受験者のカテゴリーと相対試験

 実際の統計までは取れないのですが、肌感として消費税法の受験者は比較的若い方が多いです。働きながらか受験専念かはさておき、比較的若い方は勤務だとしても直前期に仕事を休める・やめることに対して事務所勤めの長い方に比べると抵抗感がなく、ただでさえ範囲の多くない消費税法の直前の追い込みをかけてきます。
 受験母数の多い科目は大手予備校の上位から抜けていくのは事実ですが、上位30%~40%あたりで受験母数の安心感から直前の努力を怠ると直前期でまくられます。
また、税理士試験はいわゆる「相対試験」のため、予備校の提供する「平均的な学習時間」はあくまで「内容を網羅するための学習時間」です。「合格するための学習時間」となると300時間ではおさまりません。

本気が必要な理由②法律の改正と仕組みの複雑化

 もし「消費税法を簡単に合格した」という方がみなさんの周りでいらっしゃった場合その方は次のいずれかに該当する可能性が高いです。

・実務経験が既にあって、ひもつけやすい本試験だった。
・難易度の高くない年に運よくあたった。
・計算の仕組みの多様化・複雑化する前の消費税5%や8%のみの世代に合格した。
です。

消費税法は2019年10月の10%改正以降、どんどん計算や手続きの仕組みが細かく・複雑になっています。
 また、税理士試験は基本的に「受験日の属する年の4月初旬の法令」に基づく計算を求められるため、最初のうちは「先取り学習」になっていて、まだ制度の実施されていないものも学習します。さらに、消費税法はおおむね出題の基となる会社や個人事業の5年~3年前の取引実態からその考察が始まります。5年~3年前は、現行の法律の実施前だったりもします。

 そして、ここからが科目としても難しいところなのですがこのように法律の改正が多い場合、「演習量が足りない」きらいがあります。
改正したばかりの法令にしたがった問題はリードケースもまだ少ないため、各予備校ともそんなにたくさんは作れません!!

消費税法のまだ強調されていない難易度はこの「法律の改正が多い」にもあります。
時系列で物事を覚えるのが得意でない方は、かなり苦戦します!!

※おまけ、わたしと消費税法

実はわたしは3年かかっています!!
他の科目と並行して学習を進めていたため、直前期追い込みが十分ではなかった自覚があります。税法科目は相続税法→消費税法→所得税法の順番で合格したのですが、「平均的な勉強時間は倍近くある所得税法は2年・その半分といわれている消費税法は3年」です。
また、実務で使うからこそ、試験合格がなくてもなんとなく満足してしまうのも、消費税法の合格が遠い方の特徴かもしれません。

「試験合格」をしっかり見据えたいのであれば以下もご参考ください。

教材選び

わたしは消費税法は大原→大原→TACの3年目での合格です。
この経験からはっきり言えることがひとつあって、それは「大手予備校2社で、総合計算問題の解き方のおすすめ方法が違います!!」
・大原は白紙の計算用紙にいったん集計(仮計)する方法
・TACは問題文のごとにメモ書きや転記をする方法
です。
・仮計すれば見直しがしやすく後半一気に伸びやすいのだろうとも思いながら、
・メモ書きや転記が上手なら時間に対する気持ちの余裕はできるだろうなと感じていました。
わたしは3年目も仮計していましたが、前2年はこの方法で時間が足りるほど『演習量が進んでいなかった』と実感しています。

また、理論テキストの構成も微妙に違うので、ひとつのテーマの出題になった場合、予備校ごとの模範解答が割れやすい科目なのだとも感じています。

以上を理由としてわたしとしては
・両方の予備校の学習内容を比較しながら、
・両方の予備校の理論暗記教材を入手し、
・演習量を増やす
この一見余計な情報も入っていそうな状況が一番「最終的に強い」と思っています。
どちらをメインに選ぼうとも、両方の予備校あわせて受験母数が多いのだから、ライバルとなる受験生全体の学習内容を把握して、とりわけ直前期の演習は「同様の出題内容は間違えない」でいれば、合格ラインも近いとはっきり言えます。

学習媒体

学習媒体は「通学」と「映像」と、どちらも上手に「使い分けしたい」部分です。
光と目の仕組みの話になるのですが、
・光の反射する紙媒体を使った学習はアウトプットに、
・光の透過する映像媒体を使った学習はインプットに、
それぞれ向いています。

光の反射に対して視覚は特に敏感です「向かってくるもの」は生死にかかわるためか、脳が反応するようにできています。
すくなくとも「理論の詳細な暗記」や「総合計算問題」は紙媒体を使って自分の手と目とで「合っている」「間違っている」の確認をしていきたいところです。

一方で、便利で持ち運び可能な映像媒体やアプリケーションの学習も「ざっくりインプット」する上では時間工面に効率的です。
現在、映像通信媒体と併用もできる「独学道場シリーズ」に簿記論財務諸表論だけでなく消費税法も採用され、より広く受験生さん全体にとって基礎事項の理解をはやめられるよう、
また、速習コースも昨年からより短期間で合格可能性を上げるよう「演習を早くこなせる状態」に持っていけるカリキュラムになっています。
以下のリンク↓から左中段の資格ごとの選択カテゴリーから「税理士」を選ぶとおすすめのところに「独学道場」もあります。






また、大手予備校2社以外で個人的に映像講義媒体として気になっていた「スタディング」をすこし調べてみました。ここはいまどこもかしこも「税理士試験」関係の個人ブログで紹介されていたので少し気になって見てみたのですが、「純粋に広告に力を入れています」。わたしのグーグル主体の自動広告にもたまに表示されていますが、「これから伸ばしていきたい」という意志を強く感じています。
企業目的も『世界一「学びやすく、分かりやすく、続けやすい」学習手段』になることを「目標」にしているとはっきり言っており、大手予備校の講師としても負けていられないとも思いました。偶然ですが、わたしのいま展開している「学習方法ブログ」のような、高校受験や大学受験のいわゆる「学ぶ仕組み」にもアプローチしている様子がHP↓からわかりました。

税理士

おわりに

今回は消費税法だけで、わたしの「受験生時代の経験談」と「講師経験後の学習と合格に対する考察」とにより一つの記事を作りました。
消費税法は任意選択科目。いわゆるミニ税法に分類される科目ですが、これだけでこんなに分量があります。
しかも概要に近い紹介記事は相当量削ってこの分量です笑

普段はできる限り「短く」「わかりやすく」を心がけているのですが、どうしても長い記事になってしまってすみません。
これでも消費税法の「税理士試験科目」としての特徴をまとめたつもりです。
他にはない情報の提供になって、みなさんの選択の一助になっていればうれしいです。

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