長時間の試験や勉強 と 集中力の限界~TAC現役講師の勉強法のすすめ~
「自分の勉強法は正しいのか」「もっと効率のいい勉強法はないのか」というご相談を受けますが、
答えは一律にして人によります。
これでは答えとして美しくないため、教える仕事の経験則だけはあるわたしのひとつの「効率のいい勉強法」はあることはあります。
学問としてデーターのあるもののため、。
今回は少し趣向を変えて、おすすめの「休憩」方法を紹介します。
この記事が役に立つひと
・試験本番に不安のあるひと
・集中力の続かないひと
※TACではなく私個人の見解として掲載しています。
目次
- ○ 「ワーキングメモリ」と「パワーナップ」
- ○ まずは学問的な話から「ワーキングメモリ」
- ・※おまけ「短期記憶」って試験に必要?
- ○ ワーキングメモリの『節約』
- ○ 「パワーナップ」って?~試験や勉強への実践~
- ・※パワーナップの強化
- ○ まとめ
- ○ おわりに
「ワーキングメモリ」と「パワーナップ」
またカッコいい用語が出てきました笑。どちらかというとポケ〇ンの技の雰囲気ですね、自己変化技でしょうか。後者は草物理威力120命中85に名前が似ていますね!!
今回は本試験の近い会計士受験生さんと時期的に苦しい税理士試験受験生さんと、どちらにも有益だろうと考え、
いつもと違って、用語である「パワーナップ」それ自体のおすすめをします。
まずは学問的な話から「ワーキングメモリ」
ワーキングメモリは認知心理学の用語で、
「短時間」記憶を出し入れする脳みその仕組みをいって、いわゆる「短期記憶」側の用語です。
よく作業机に喩えられて、ひとつの作業をするにあたって必要なもの(知識)を机において、必要な都度出し入れして使っていく機能です。
※おまけ「短期記憶」って試験に必要?
先月あたりにざっくり学問的ブログを書くようになってから、わたしの記事では主に「長期記憶」の話をしています。
これはもともとの趣旨は「長丁場の試験勉強で、最初のうちは伸び悩んでいる」方が多かったからですが、
では「短期記憶」は学習をすすめるにあたっていらないのかというと、全然そうではないです。必要です!!
具体的な言及はまた後日にして結論から言うと「問題を解いているその時」に使っている機能です。
「ワーキングメモリ」の話で補足すると、作業机が整理されて手の届く範囲で広いほど、その後の作業は早く終わりますよね。
・問題を見て、
↓
・必要な情報をワーキングメモリ入れたり、メモ書きにおこしたりして、
↓
・既存の知識と照らし合わせて
↓
・必要な都度、答案用紙に反映させる。
この能力は「短期記憶」側の機能です。
ワーキングメモリの『節約』
ようやくですが、最初の話に戻ります。
「ワーキングメモリ」自体を強化する方法もいろいろ研究されているのですが、それはまた後日。
今回はこいつの「節約」のうちのひとつの方法である「パワーナップ」の紹介です。
・「ワーキングメモリ」は脳みその機能で、
↓
・脳みそも人間の体の一部ですから「疲れる」ので、
↓
・休憩すると回復します。
↓
・その休憩の方法として「パワーナップ」がおすすめです。って話です!!
「パワーナップ」って?~試験や勉強への実践~
「パワーナップ」はありていに言うと「昼寝」のことで、やや意訳すると「積極仮眠」、内容としては15~20分ほどの仮眠のことです。
有名過ぎて逆にうさんくさく感じてしまう「NASAの研究結果で証明されています」のやつです!!
リンク:NASAが認めたパワーナップの驚くべき効果とは?
この記事だとめちゃくちゃ効果あるで!!になっていますが、NASA自体は「記憶機能の改善」についてのみ認めているようです。
※パワーナップの強化
パワーナップはただ休憩するのではなく、「次の作業のために」する休憩なので
「休憩しすぎ」や「結局休憩できなかった」にならないために以下の強化方法がいろいろと紹介されています。
1.あえて座った姿勢で眠る
…深すぎない眠りのために必要とのこと。
2.光をシャットアウトする
…休憩の質を上げるために必要とのこと。
3.心地よい音の環境をつくる
…静かすぎても耳がキーンとなったりするので、イヤホンをつけてyoutubeなどで「ホワイトノイズ」でも聞いておきましょう。
リンク:youtube「ホワイトノイズ」
4.カフェインをとる
…わたしのツイートでも「パワーナップ」ではなく「コーヒーナップ」と言っています。
リンク:はじめてコーヒーナップの話をしたツイート
5.「仮眠」であること
…深い眠りにならないように20分以内におさめるべきとのことです
まとめ
長時間の勉強や試験本番において、ワーキングメモリの節約は非常に重要な要素になります。
よく言われるのですが、「目の前の敵に集中する」のは別に戦闘力が上がるのではなく戦闘力の配分が偏っただけです。
本試験ではただ集中するだけでなく、情報の「取捨選択」「作業との併用」「その後の予測」まで含めて必要な集中力であることや「ただ集中する」もおおむね30分が平均的な限界であることは、前回のブログでもお伝えしました。なんでしょう…「車の運転」の集中力が肝要なんです!!前だけ見ててもダメな感じのイメージです。
まとめます
・「集中力」といってもいろいろ種類があるし、
・「ただの集中」は長続きしないので、
・適度な休憩(この記事では「短時間の仮眠」)しながら、
・脳みそのパフォーマンスを「節約」しましょう!!
です。
あと、試験本番や一日の勉強で実践しようと思ってくださった方は、携帯のバイブアラームなどで「ちゃんと起きる」ことも忘れずよろしくお願いします!!
おわりに
相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。
ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。
梨井俊税理士事務所
ざっくりと学問的ブログはこの記事から:復習のタイミングと勉強量の目安
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