【就職・転職】会計事務所、税理士事務所の仕事内容とは?~資格の勉強と仕事との両立がしたい!!~
「会計事務所 職」と調べたところ、新卒採用向けの記事が多かったため、
今回は簿記検定や税理士資格、社労士資格、FP資格などの勉強をしながら経験を積みながらの将来設計を考えている方に向け、事務所選びのひとつの参考になればと思い、
・事務所規模
・従業員の業務範囲
・メイン使用の会計/税務申告ソフト
による働き方の違いについてかんたんに記事にしました。
※この記事が役に立つ人
・税理士事務所や会計事務所の仕事をしたい方
・勉強と仕事との両立をしたい方
・後悔のない職場選びをしたい方
目次
- ○ 事務所規模
- ○ 従業員の業務範囲
- ○ メイン使用の会計/税務申告ソフト
- ・1.記帳代行・月次監査に多いのは
- ・2.最近これら同様に名前が知られているのが
- ・3.従業員が触る場合にほぼ月次監査なのが、
- ・おまけ
- ○ まとめ
- ○ おわりに
事務所規模
一般的に大きい事務所の方が従業員の業務は「狭く深く」です。
ジャンルとしては
・記帳代行や月次監査の個人法人部門
・経営税務についての提案型コンサル
・資産税周辺に対する対策や申告
などです。
最終的にやりたいことが現時点で決まっているのであれば、「担当をもってお客さんのところに自分で行くかどうか」も面接の際に聞いておきましょう。勉強メインでいればいるほど、結局人と人との仕事であることを忘れがちになってしまいます。
反して、この「担当をもってお客さんのところに行く」場合は休みの日もお客さんから連絡が来る場合もあるので、勉強との両立は意外と大変かもしれません。
長く働きたいのか・いろいろな場所で経験を積みたいのかのひとつの参考です。
従業員の業務範囲
前述の事務所規模の話におけるジャンルとは矛盾するように感じるのですが、小規模の事務所に多いですが「事務所の売り」に従業員は関与できないことがあります。
たとえば事務所の関与形態が記帳代行にもかかわらず売りが「充実したコンサル提案(保険代理店収入をとりたい事務所)」とかだとすると、訪問担当者がコンサル提案のネタを準備している間に、新規従業員には記帳代行の事務作業をやってほしかったりします。「事務所の売り」だけでなく「従業員に何を求めているのか」のすり合わせもしておかないと入ってからお互いにギクシャクします笑
いずれにせよ、よほど大きな事務所や税理士法人でもない限り口コミみたいなものはありません悲
ハローワークや転職サイトを使うにあたって複数の事務所と実際に話してみないとわからない部分です。
メイン使用の会計/税務申告ソフト
※1…ざっくばらんに言っています。それぞれのソフトで別のカテゴリーの仕事もできます。
※2…特徴を述べています。裏に読める良し悪しの判断は個人の話題にしてください笑
※3…列挙するソフトは50音順です。
1.記帳代行・月次監査に多いのは
「エプソン」
「達人シリーズ」
「JDL」
「MJS」
など です。
このあたりは資料の丸投げ(記帳代行)もお客さんが入力した内容の確認(月次監査)もあるような、昔からある「簿記の知識がある事務所向けの」一般的な会計ソフトです。
簿記の知識があれば、お客さんにあわせた柔軟な使用方法ができ、おおむね決算期や確定申告時期に入力内容が増え簿記の知識や税法の知識のある人間が必要になるので従業員も勝負どころです。
2.最近これら同様に名前が知られているのが
「マネーフォワード」
「freee」
などです。いずれも比較的新しい会社で、これらはIT技術をもって簿記や仕訳に詳しくなくても作業できるように、第一ターゲットを「事業者に向けた」ソフトウェアです。
最初に無料で導入できるためシェアは最近多く、最終的には申告は必要なので、このあとに税理士案件につながる場合は、お客さんの規模感も職種もバリエーション豊かです。
これをビジネスチャンスととって、もしくは社会のニーズに合わせて、これらの使い方研修に参加していらっしゃる先生も多いです。
事実これらはソフト会社の方も「これから伸ばしていきたい」ものになるため、しっかり使える先生はまだ多くないです。
※「弥生」「勘定奉行」などクラウド化が進む昔からある会計ソフトは1と2とのまんなかみたいなイメージです。
※今後ニーズの増えるだろう会計ソフト↓
無料って書いてあるとやっぱり個人事業主に対してPR的には強いです。
無料の会計自動化ソフト マネーフォワード クラウド会計
やよいの青色申告オンライン
3.従業員が触る場合にほぼ月次監査なのが、
昔からあるものの別ベクトルにある「TKC」です。
法令に厳格な入力要件をもち敷居が高く設定されています。
法令に厳格な入力要件であるため、「国や地方公共団体にある程度知られている」・「大企業のシェアがある」という特徴があります。
TKCの推奨する月次監査の実施モデル(お客さんが入力して税理士がそれを税務調査のように確認する)に乗せることができた場合には、書面添付の記載もしやすく、「訪問」調査の回避力がそれなりにあるというのが特徴です。
また、同様に細かいコンサル用のシステムもあるので、機械も人間も使いこなせるのであれば、開業後のひとつのビジネスモデルだとも思います。
※2020.11.5追記
先日TKCモデル事務所の従業員向けの勉強会「巡回監査士試験」の採点者をしました。簡単なコンサル手法や税法の知識を問う問題は税理士でも大変だと感じるレベルでした。
こういった従業員向けの研修や福利厚生システムが豊富なのもTKC事務所の強みのようです。ただし「TKC事務所」もいろいろあります。面接などの際はしっかり話し合いましょう!!
このスタンスや、このノウハウも、養えます!!
おまけ
※私は前からエプソンを、そして最近TKCを使っていますが、かなり使い勝手は違います。
クラウド会計も考えたのですが、いまはこれ以上業務範囲は増やせないと判断して導入していません。
また、タイミング悪くコロナの社会不安と重なり資金面が結構大変です笑
実はこの理由( コロナ関係で容量以上に頼っていただき、時間も体力もどんどん削られるのですが、資金繰りはわるいままなのでいろいろと疲れてしまった )のもあって、通常の記帳代行・月次監査といった定期顧問に限界を感じ、
新しいニーズや情報を得るためにtwitterを開始し、ブログの更新も頻繁に行っています。
まだまだしばらく厳しい状況は続きそうですが、自分なりに頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!!
まとめ
会計事務所・税理士事務所の働き方も、いまではほんとうに多様化してきていると感じます。
個人的に大切だと思うのは、
・「社会や税法同様自分の考えが変わっていくのは別に悪いことじゃない」
・「今できることとは全力で向き合う」
ことだと思います。勉強も大変だったのですが、今も大変です。
でも両方とも今の自分を作る大切な要素だと感じています!!
※わたし自身も転職の際は、複数の転職サイトとハローワークとを実際に利用しました。
わたしは当時塾講師を続けながらのパートの仕事を探しました。最終的にはハローワークで見つけたのですが、
本気で転職するのであれば、転職エージェントのいる転職サイトの登録も選択肢としてはおすすめです。
特化型↓は転職エージェントの方も、業界のニーズの知識があって、個別の相談もしっかり聞いてくれたので、方向性の決定にとても役に立ちました!!
マイナビは母数が多く
ジャスネットは業務の種類など検索項目が豊富です。
また、MS-JAPANは京都在住時に実際に使いました。
おわりに
相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。
ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。
梨井俊税理士事務所
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