税理士試験。簿記2級の勉強経験者の一発合格の可能性 ~現役講師の学習のすすめ~
必ずしもそうだとは思いませんが、私自身も最初の税理士試験の科目合格は簿記論でした。
この記事では
・簿記2級と税理士試験の違いに戸惑っている。
・簿記論や財務諸表論を複数年経験している。
といった税理士合格を目指す受験生にむけ、現役講師の私の経験をお伝えします。
※TACではなく個人の見解として掲載しています。
※前のブログの補足説明のうち、そういえば前のブログでは言及していなかったこと。
今回は結論から言うと「予習の大切さ」について主に説明します。
目次
- ○ 簿記2級も持っていなかった私のスタートではあるが、
- ・質の良さのためには量をこなす
- ・感情をもって勉強する
- ・振り返り、いま。
- ○ 最適な予習はこのタイミングくらい?かなぁ
- ○ まとめ
- ・おまけ:学習媒体について
- ○ おわりに
簿記2級も持っていなかった私のスタートではあるが、
「簿記2級も合格できないまま先に進んだ簿記論。
当然ですが、半年で挫折しました。」
しかし、このタイミングで忘れてはいけないのは、不合格ではあるし、挫折もしましたが、簿記論・財務諸表論の各項目について「名前くらいなら聞いたことがある」状況であったことです。
名前くらいなら聞いたことがあった私は、再開時点で普段あまりしない勉強方法を採用していました。それは「授業開始前日に2時間ほど予習」です。
質の良さのためには量をこなす
前回のブログからの抜粋です。
当時は意識しなかったのですが、思い返してみると、おそらくこことの関係もありました。
“Aを深く早く理解する基本構造は「Bと同じ」と「Cとは違う」との繰り返しです。
これが「B・D・F・H・J・Lと同じ」で「C・E・G・I・Kと違う」
まで進めば、より早くより正確にAを導き出せる頭の設計が出来上がります。
このためには「類題」と「失敗体験」とは、最終的に目的とする「成功体験」のためには不可欠な要素です。”
↑ ここですね、結論から言うと「前日の予習」は読んでも半分以上「よくわからない」し「間違えて理解している」のですが、この、
「よくわからない」が→類題の収集
で
「間違えて理解している」が→失敗体験
だったのだと感じます。
感情をもって勉強する
そのため、実際の授業では、この予習したあいまいな知識のブラッシュアップになり、おそらくただただ聞くだけの授業ではなく、疑問や関心をもって先生の話を聞けていたので、そのあとすぐに宿題のトレーニングを解きにいくだけのモチベーションだったのだと思います。
予習があったので
「わからなかったところが分かるようになる」
「知らなかったことが知れるようになる」
この感動 ( 成功体験 ) を授業の最中に実感していたのが、
物量勝負で乗り切った最初の半年の簿記論と、
税法科目の両立ながら危なげなく合格した財務諸表論に肝要だったのだと思います。
振り返り、いま。
2020.10月あたりから、自身の学習状況と教務スキルとの見直しのため
「税理士試験。勉強方法ブログ」をはじめました。より効率的な予習の可能性についてはこちらをよかったらお目通しください。
予習したいけど何をやるの?~TAC現役講師の学習のすすめ~
最適な予習はこのタイミングくらい?かなぁ
とはいえ、税法科目からはそれぞれ3年・3年・2年と複数年かかった私です。
税法科目からは、最初の一年目からは予習できなかったです。
完全にはじめましてからの予習はもしかしたら効果はあったのかもしれませんが、実際にやっていないのでわかりません。もしかすると一年目から予習していた方が強かったのか?うーむ、悩みどころです(笑)
まとめ
今回のテーマは簿記2級学習経験者が、簿記論や財務諸表論の学習をする際の、一つの参考としてお伝えしました。お伝えしたかったのは、
・「似たような話を知っている」と
・「間違えたことがある」とは
・答えや成功体験を導き出すうえで大切な要素で
・ひとつの選択肢として「予習」の可能性もある。
という部分です。
このうち、初めての税理士試験の科目としてよく選ばれる「簿記論」「財務諸表論」は、「簿記2級」という類題が身近にあるため、他の初学の科目よりは効果があるのかなと思っています。
おまけ:学習媒体について
長丁場の試験勉強において学習媒体は「通学」と「映像」と、どちらも上手に「使い分けしたい」です。
2020.10月から「学習方法ブログ」を書くようになって、自分の学習状況と教務スキルとの見直しをしています。
光と目の仕組みの話になるのですが、
・光の反射する紙媒体を使った学習はアウトプットに、
・光の透過する映像媒体を使った学習はインプットに、
それぞれ向いています。
すくなくとも「理論の詳細な暗記」や「総合計算問題」は紙媒体を使って自分の手と目とで「合っている」「間違っている」の確認をしていきたいです。
一方、便利で持ち運び可能な映像媒体やアプリケーションの学習も「ざっくりインプット」する上では時間工面に効率的です。
現在、従来の紙媒体の充実だけでなく、映像媒体での自学自習を好む方にも向けて、教材の充実化が進んでいます。
外販の紙媒体はもちろん電子書籍のダウンロードも可能です。
リンク↓から左中段の資格ごとのカテゴリーでその充実具合も見て取れるかと思います。お時間ある際にご参考いただければさいわいです。
また、大手予備校2社以外で個人的に映像講義媒体として気になっていた「スタディング」をすこし調べてみました。ここはいまどこもかしこも「資格試験」関係の個人ブログで紹介されていたので少し気になって見てみたのですが、純粋に広告に力を入れていました。わたしのグーグルの自動広告にもたまに表示されており、「これから伸ばしていきたい」という意志を強く感じています。
企業目的も『世界一「学びやすく、分かりやすく、続けやすい」学習手段』になることを「目標」にしているとはっきり言っており、大手予備校の講師としても負けていられないとも思いました。偶然ですが、わたしのいま進めている「学習方法ブログ」のような、高校受験や大学受験のいわゆる「学ぶ仕組み」にもアプローチしている様子がHP↓からわかりました。
おわりに
相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。
ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。
梨井俊税理士事務所
覚える仕組と学習方法のすすめはこちらのブログが最初です:「復習のタイミングと勉強量の目安」
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