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税理士試験情報

税理士試験 簿記との違いは? ~TAC現役講師の学習のすすめ~

税理士資格は、ひとつでも取得すれば転職に有利で、登録できれば独立という選択肢もあり、役に立つ資格です。

税理士試験を受けるにあたり、「簿記検定とは何が違うのか?」「どの科目を受けるべきか?」といった質問が多いです。

本稿では税理士試験の概要や簿記との違いを、TAC現役講師である私の主観もまじえ説明します。

目次

税理士資格の概要・試験の特徴

税理士の試験科目は、けっこう仕組みがめんどくさいです(笑)
まず、必修科目として、
・簿記論
・財務諸表論
の2つがあります。税理士として登録するには、これら2つは合格している必要があります。
次に、選択必修科目として、
・所得税法
・法人税法
の2科目があります。税理士として登録するには少なくともどちらか1科目の合格が必要になります。
ほかに、選択科目として、
・消費税法または酒税法(いずれかの選択)
・相続税法
・固定資産税
・国税徴収法
・住民税または事業税(いずれかの選択)
の5科目(7科目)です。

そして税理士登録(いわゆる税理士試験合格)には、
①簿記論(1科目)
②財務諸表論(1科目)
③所得税法・法人税法のどちらか一つを含め選択科目と併せて3科目
の1+1+3の計5科目の合格が必要です。

とはいえ、1科目の合格でも準国家資格として履歴書等への記載はできますし、会計事務所によっては資格手当として収入アップが見込めます!!
そのため、私の知り合いには「独立するつもりもないので3科目合格したらいったん勉強はしない」と言っている人もいます。

よくある合格科目としては、
1.簿・財・所・法・消  であったり。
2.簿・財・所・法・相  であったり。
3.簿・財・法・消・事  があります。
この最終形にも実はちゃんと意味があって、1や2の勉強自体は1回はした方が大多数です。
ちなみに私は
簿→財→相→消→所 という順番で登録にこぎつけました。法人税法は勉強こそしたものの試験合格の自信はなかったため、1年間概要だけつかんで実務に役立っています。

試験日程

税理士試験は、例年8月第1週の火曜日から3日間で実施されます。
科目ごとの試験日時もマイナーチェンジの可能性はありますが、おおむね毎年一緒です。
このあたりも1年2科目以上の受験予定の場合、「一日でいっぺんに行うか・連日で行うか・一日空きで行うか」という科目選択のすすめにつながります。

受験料

受験料は、受験を申し込む科目数に応じて次のようになっています。
申込「期間内に」印紙を張り付けて書留郵便で郵送します。

受験申込科目数 1科目  2科目  3科目  4科目  5科目
受験手数料   4,000円 5,500円 7,000円 8,500円 10,000円

※R2.8.22時点。この金額も安くなるかもしれない見込みがあります。

受験地

税理士試験の受験地は、以下のうちから希望のものを選択します。
北海道、宮城県、埼玉県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県、および沖縄県
ただし、受験者数などの状況に応じて変更になることがあります。

毎年、試験期間はお盆に近いので、実家や小旅行がてら住所地と離れた会場で受験する方もわりといるそうです(笑)

税理士試験の受験資格

簿記検定や公認会計士試験との違いの一つとして、
税理士試験には受験資格が必要です。
国家の収入である税金の専門家だからでしょうか?こんなんだからいまだにお堅い職業と思われているんですよね(笑)!?
税理士試験の受験資格には主に以下のようなものがあり、このうちどれか1つに該当すれば受験できます。
• 大学・短大・高等専門学校を卒業し、法律学または経済学を1科目以上履修した人
• 大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上取得した人
• 司法試験合格者
• 公認会計士試験の短答式試験に合格した人
• 日商簿記検定1級または全経簿記検定上級に合格した人
• 税務官公署の事務またはその他官公署の国税・地方税事務に2年以上従事した人
• 法人または個人の会計事務に2年以上従事した人
• 銀行・信託会社・保険会社などで、資金の貸付・運用事務に2年以上従事した人
• 税理士・弁護士・公認会計士などの補助事務に2年以上従事した人


なお、受験の申込書類には上記いずれかの「受験資格を有することを証明する書面」も提出する必要があります。受験を予定している方はあらかじめ準備をしておいた方が良いです。

理由は↓
私は大学3回生の時に上記2つ目のカテゴリーで初めて受験しました。
その後、一度挫折し、卒業後しばらくして受験を再開したため、大学に「履修証明書」みたいな名前のやつを取りに行った覚えがあります(うろ覚えですみません)。

簿記検定との違い

簿記検定と税理士試験との違いは、ひとつに難易度・合格率。
また、試験の頻度が簿記検定は年3回あるのに対し、税理士試験は上記年1回です。

簿記2級の合格率が20%ほどに対し、税理士試験は10%前後。受験母数も考慮すると、就活イベントなどで「簿記2級持っています」は見つかっても「税理士試験科目もっています」はめったにいないです。

簿記論!?っていわれても(笑)

簿記2級と簿記論

どちらも履歴書には書けますし、場面や場合によっては「簿記2級」とか「簿記1級」とかの方が、税理士業界の外ではメジャーなので、そっちの方が「へぇー、簿記持ってるんだ」とか言われます。事実、私も印刷会社の経理の決算時期の短期ヘルプのアルバイトをした際に「簿記論」てなに?と営業担当の上司に聞かれました。「税理士試験科目」とか言わないとけっこうマイナーです(悲)

簿記2級に合格したら簿記論も余裕!?

また、よく言われているのが、税理士試験の試験科目のうち「簿記論」は、簿記検定の3級で30%、2級で60%、そして1級で90%が、簿記論の試験範囲と重なるといわれています。なので、まず簿記検定を受験し、それから税理士試験を目指す人が多いです。
私も簿記の勉強を大学2回生にしましたが、実は3級も2級ももっていません!!(笑)

前のカテゴリーで挫折期間があると書きましたが、学生気分の抜けないまま、だらだらと勉強のスイッチが入っていない期間があったので、「知識として聞いたことはあっても、試験合格のレベルではなかった」です。
なので、「税理士の準備のため簿記を勉強する」くらいの感覚の方にとっては、もういっそ一発目から簿記論・財務諸表論の勉強に移っても、本気度さえあればどうにでもなります!!


また、知り合いに簿記1級合格者がいますが、簿記1級と簿記論とは、試験の戦略・毛色みたいなものは全然違うらしいです、結論「合格したい資格を全力で取りに行く」でいいと思います。

おわりに

相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。

ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。

梨井俊税理士事務所

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