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税理士試験。直前期の過ごし方~TAC現役講師の最後のツメ~

税理士として開業し、一筋縄ではいかない業務に日々忙殺されている私ですが、もうひとつの業際業務として

 

税理士試験予備校の現役講師の仕事もしています。

 

官報合格して歴が浅いため、

まだ、受験経験がそのまま受験者さんの参考になる部分があるかもしれません。

 

今回は受験予備校でのカリキュラム終了後の期間に私が実践していた方法をご紹介します。

 

※この方法でもっとも効果があると思われる方

・直前は仕事や学校を減らし、相当の時間を試験勉強に費やすことができる方

・基本的な事項の理解は十分にあるが、点数にムラがあり本試験にはあまり強くない方

※TACではなく個人の見解として掲載しています。

目次

①計算~とにかくまずは机に座って勉強していること。

よく「効率よく勉強」・「集中するために〇〇」・「リラックス」と、
「身体的・精神的に最高値をもってくる」勉強法がピックアップされますが、私の意見として、そもそも年に1回しかなく、場所も時間もいつも通りでない環境下で、この前提条件である「身体的・精神的に最高値」である想定が難しいです。

また、「効率」は悪いのかもしれませんが、「効率の良い1時間≒効率の悪い1時間20分」くらいの気持ちを持っています。

そして、いわゆる「効率の良い方法」を外観上採用したところで、頭の中まで本当にその効率に見合った状況なのかどうかは割と疑問です。

私はカリキュラム終了後~直前1週間前くらいまでは、イヤホンつけながら、音漏れこそしないまでも音楽やラジオを聴きながら、しかし休憩はトイレと下記②くらいの10分くらいの短時間で、ひたすら朝から夜まで演習の解きなおしとテキストの読み直しを繰り返し、「いいから座って勉強しろ」を実践していました。

現在スポーツジムに通うようになってより身に染みたのですが、「とりあえずしばらくやらないと質も量も乗るに乗れない」です。スキマ時間も短期集中も結構ですが、「いいからやる」を一番大切にしていました。

また、塾講師時代の同僚に新司法試験の学内最年少合格者がいますが、彼も「一日12時間机に向かっていますが、しっかり集中できているのは実質10時間くらいのつもりでやってます」と言っていました。

②理論~記憶は寝てるときに整理される、らしい。

塾講師時代の研修会で教わったことなのですが、「記憶は寝ている間に整理される」そうです。
しかもここでいう「寝る」は別に「熟睡」ではなく「休憩」程度でも良いらしいです。
これを主に理論の暗記の際に実践し、「1時間くらい理論暗記のため詰め込んで、10分アラームかけて寝る」を繰り返していました。
理論の暗記の際は音楽等は聴かず、静かな環境を好んでいました。また、どんなに疲れていても10分アラームの際、気合で起きるために冷感汗拭きシートで顔周りをよく拭いていました。痛いくらいに(笑)

紹介の方針からは少し脱線しますが、理論は「書いて覚える」の配分が非常に多かった自覚があります。というのも「本試験は書くのだから、言えても読めても書けなきゃ時間配分もない」というスタンスだったためです。

そのぶん親指の付け根と腕の内側との物理的な痛みは増えるため、貼った湿布の腕を枕にしてうつ伏せで寝て、起きた時になぜか目がしみるということもありました(笑)

※2020.11.6追記
学問的にも短時間の仮眠は「パワーナップ」と言うようで、効果的であるという実験結果も出ています。

③直前~本試験に時間を合わせる。

最後の1週間前もしくは3日前くらいからですが、起床時間等も本試験に合わせて動きます。というのも本試験の実施時間、とりわけ私の担当科目、かつ、もっとも苦戦した相続税法は現状「正午に試験開始」です!!

少なくとも私の人生において「正午から2時間」に最高のパフォーマンスを求められるのはこの時期くらいでした。
前日の就寝時間・起床時間・食事の時間や量・トイレのタイミング、すべて正午にパフォーマンスを上げるために動きます。
同時に、初めて見る120分の問題をこの試験本番1週間前~3日前くらいから解きます。

これにより本試験当日と同様のタイムスケジュールが身につき、いわゆる「実力通り」の力を本番に発揮できるだけの準備を行います。

実際に受講生さんでこの方法を実践した方がいました(私がおすすめする前からやっていたかもしれないので実践「してくれた」とは書かないです(笑。一日に3科目受ける日程だったのですが、その年に官報合格していました!!

成果はどんなもんだ?

れらの実践を本格的に始めたのは税法科目からなのですが、税法科目は1年2科目受験で合格は1科目ずつ、計4年で合格することができました。
…はい、1回分、両方ダメだった年があります。
その年の話も機会があれば、。(笑)

その1回分、両方ダメだった回を除き、「実力通り」の本試験の解答であったと自信はあります。

※2020.11.6追記
本試験の「緊張(≒心理面・内的)」や「場所や時間の違い(≒環境面・外的)」は、準備しないとほんの少しのひずみを生んでしまい、そこから芋づる式に実力を発揮できない要因になりえます。
学習の準備だけでなく「試験」の準備を直前期はおすすめします!!

おわりに

相模原市中央区の税理士・ファイナンシャルプランナー梨井俊税理士事務所では、
税理士試験受験生・会計事務所勤務の方向けの情報発信媒体として有益な情報を更新していきたいと思います。
税理士としての新しい働き方も常に模索中です。

ともに成長していければと思っています。
ここまでお目通しくださり、ありがとうございます。

梨井俊税理士事務所

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